買取実績ブログ

少年ジャンプで週刊連載されていた、秋本治先生の
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。

通称「こち亀」として知られるこの漫画を、初めて手に取ったのは
小学6年生のときでした。

ちょうど第13巻の頃で、漫画というものの面白さを初めて心から感
じた瞬間でもあります。

未来を予言するかのようなエピソードも多く、今振り返ると、秋本
先生の先見の明には驚かされます。

そのストーリーの中で登場するカルティエのライター、そしてロン
ジンの時計。

「大人になったら自分もこんな時計を持ちたい」と憧れたものです。

一時期、中古で手に入れたロンジンの「コンクエスト」を失くして
しまい、今もどこかに眠っているのかもしれませんが、見つからず
じまいです。

そんな思い出のブランド、ロンジンを本日はご紹介いたします。

LONGINES ロンジン レジェンド ミッション L2.731.4 自動巻

ロンジン（LONGINES）という名は、フランス古語で
「花咲き、小川の流れる野原」という意味を持ちます。

ブランドのシンボルでもある翼と砂時計のマークは、「時を越えて飛翔する」
という願いが込められています。

その歴史は1832年、スイス・サンティミエ村から始まりました。
精度と耐久性にこだわり抜いたロンジンの時計は、やがて多くの冒険家や
パイロットに愛用されるようになります。

なかでも、大西洋無着陸単独飛行で知られるチャールズ・リンドバーグは、
当時の公式計測時計としてロンジンのクロノメーターを使用していました。

彼の名を冠した「リンドバーグ モデル」は、今もブランドの象徴的存在です。

今回お持ち込みいただいたのは、「ロンジン レジェンド ミッション L2.731.4」。
クラシカルなアラビア数字のインデックスと、視認性の高いスモールセコンド。
軍用時計を思わせるデザインながら、実用性と品格を兼ね備えた一本です。

特徴的なのは、ブランドのシンボルである“翼の砂時計マーク”があえて省かれ
ている点。

これは、第二次大戦期のミリタリーデザインを忠実に再現したモデルであり、
当時の官給仕様を意識したためです。

ミリタリー由来の「ブロードアロー」マークがその役割を担い、無骨で誠実な
印象を与えています。

長い時を経ても変わらないロンジンの魅力。
上品でクラシックな佇まいの中に、スイス時計らしい精密さと誇りが息づいて
います。

ご愛用の一本を手放すことに少し名残惜しさを感じながらも、
このたびは当店にて買取のご成約をいただきました。
ありがとうございます。

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